茂木は空が澄んでいて、農作物がおいしく、美しい里山をもつ大好きな町です。この町のことをもっと知りたいと思い、私たちは町を歩き始めました。町を歩くと、農作物を作る人や、山を守る人、土を愛する人、川を愛する人など、たくさんの人と話す機会があり、その人達から私たちが受けた印象は、心があたたかく、とても素敵な笑顔をしていたことです。そんな人たちと関わる機会が増え、嬉しく思っていましたが、行動を共にしていくうちに、あることに気づかされました。

私たちが大好きな、里山の美しさや、農作物のおいしさ。そして空がきれいに見えるのは、出会った人たちが何十年と、この町を丁寧に保ってきたということでした。なにも口に出すことはなく、毎日を丁寧に暮らし、田畑や里山を大切に想い、情熱をもって取り組んだ、その人たちの結果でした。ただ美しい、ただおいしいという訳ではなかったのです。そんな姿を目の当たりにしたときに、この町で本当に大切にしていかなくてはいけないものを教えられました。

私たちは、町の人たちの手伝いができるとしたら、何ができるかを考え、「雨余花」という小さな店を作り、この町の素晴らしさを伝えていくことにしました。雨余花とは、雨に洗われた葉が満ち、花や緑が芽吹く、その美しさを表した言葉で、新たなことが起こり、大切にしながら広がっていく。という意味をもたせました。

この町の人たちが丁寧に育てた農作物を、おいしいと感じてもらえたり、景色をみて美しいと思ってもらえたり、町の人に会ってみたりと。「この町は美しい」そう思ってもらえるようなきっかけの一つとして、私たちが存在できるように、取り組んでいきたいと思います。